美容鍼で顔にあざができる原因とできやすい人は?正しいケアから予防まで詳しく解説

「美容鍼ってあざができるの?」「施術後にあざができて治るか心配」

美容鍼に興味はあっても、顔にあざができるリスクを考えて躊躇してしまう方は少なくありません。

美容鍼によるあざは全員に必ずできるものではなく、できたとしても1〜2週間で自然に消える一時的な反応です。あざができると失敗と捉えられがちですが、実は血流が改善するきっかけでもあり、決して悪いことではありません。

この記事では、あざができる原因やできやすい人の特徴、万が一できた時の正しいケア方法、そして事前に防ぐための予防策までを網羅的に解説します。

正しい知識と対策を知れば、不安なく美容鍼の効果を最大限に受けられるようになるでしょう。

美容鍼のあざは一時的な内出血で、ほとんどが自然に消える

美容鍼でできるあざは、皮膚の下で起こる一時的な内出血です。

ほとんどの場合、1〜2週間程度で自然に消えていきます。体質や内出血の大きさによっては、3週間ほどかかることもありますが、色が赤紫から青紫、黄色と変化していくのは治癒の過程で見られる正常な反応です。

内出血が起こるのは悪いことではありません。東洋医学や生理学の観点では、組織が修復される過程で血流が促進され、代謝が活性化していると捉えられます。

結婚式や写真撮影など大事なイベントが直近にある場合は注意が必要ですが、適切なケアと施術をうまくスケジュールできれば、内出血でできたあざを目立ちにくくできます。

なぜ美容鍼であざができる?

美容鍼であざができる主な原因は、鍼が皮膚の下にある毛細血管を傷つけるためです。具体的なメカニズムを見ていきましょう。

血管が傷つき内出血が起きているから

あざは、鍼が毛細血管に触れて血管壁が傷ついて起こる皮下出血です。

美容鍼で使用する鍼は0.10〜0.20mm程度と髪の毛ほどの細さですが、毛細血管はさらに細く、肉眼で位置を確認できません。血流が悪く血管壁が脆くなっている部分や、複雑に重なりあった箇所では、鍼が血管に当たり出血しやすくなります。

漏れ出た血液が皮膚の内部に留まり、外から見ると青紫色のあざとして現れます。これは、高い技術を持つ鍼灸師であっても防ぐのが難しいですが、適切な刺入角度や深さを調整すれば内出血のリスクを抑えることは可能です。

顔には毛細血管が多いから

顔は他の部位に比べて、毛細血管が密集している箇所です。常に外気にさらされる顔の皮膚温度を保ち、細やかな動きをする表情筋に酸素や栄養を届けるためです。

特に目の周りや額、鼻の周辺は血管が密集しています。美容鍼では顔全体に数十本の鍼を打つため、どうしても血管に触れる可能性が生じてしまいます。

内出血が起こりやすい部位の特徴は、下記のとおりです。

部位特徴
目の周り血管密度が高く皮膚が薄い、最もあざのリスクが高い箇所
額・こめかみ浅い位置に血管が多く走行しており、内出血しやすい
鼻周辺細かい血管が密集し、小さな内出血が起きやすい

一方で、血管が多いということは、それだけ血流改善による肌のトーンアップやターンオーバーが促進されやすい場所であるとも言えます。

美容鍼後のあざの特徴

実際に内出血が起きた場合の特徴は、施術直後の赤紫色から始まり、徐々に色が変化していく点です。それぞれあざの特徴を見ていきましょう。

直後は赤紫っぽい色

施術直後から数時間以内に見られる内出血は、鮮やかな赤色や赤紫色をしています。これは血管から漏れ出た、酸素を多く含んだ新鮮な血液が皮膚の下に留まっているためです。

大きさは針先程度の小さな点状のものから、米粒大ほどになることもあります。内出血が皮膚の浅い部分で起こると色は鮮明で境界がはっきりし、深い部分で起こると少し暗い色でぼんやりと広がって見えるのが特徴です。

施術直後は目立たなくても、時間が経って血液が皮膚の表面近くまで移動してくると、色が濃くなるケースもあります。突然色が濃くなると驚くかもしれませんが、これは出血量が増えたわけではなく、皮膚表面から見えやすくなっただけなので焦る必要はありません。

痛みやかゆみがある

内出血自体に強い痛みはありませんが、指で押すと軽い圧痛を感じたり、治癒過程でかゆみが生じたりする場合があります。

美容鍼による内出血は、見た目の変化に反して強い痛みを伴わないことがほとんどです。もし強い痛みや痺れが続く場合は、神経に触れている可能性があるため施術者に相談してください。

また、治りかけの時期にかゆみを感じることがあります。これは漏れ出した血液を体が吸収・分解する過程で、ヒスタミンなどの物質が放出されるためです。掻いてしまうと炎症や色素沈着の原因になるため、触らずに冷やすなどで対処しましょう。

数日〜1週間で色が変化して薄くなる

内出血の色は、時間の経過とともに変化していきます。これは、体が漏れ出た血液を分解し吸収している正常な反応です。

時間の経過による色の変化は、下記のとおりです。

経過日数色の変化状態
1〜3日目赤紫〜青紫色が最も濃く目立つ時期。酸素が失われ青っぽくなる。
4〜7日目緑〜黄色ヘモグロビンが分解され、徐々に薄くなる。
8〜14日目薄い黄色〜消失ほぼ肌色に戻り、目立たなくなる。

この色の変化は、ヘモグロビンが分解されていく過程で見られる現象です。濃くなったように見えても、色が変化していれば順調に回復している証拠なので、焦らず完治を待ちましょう。

美容鍼であざが出やすい人とは?

あざができやすい人の特徴は、血流が悪く血管が脆くなっている、あるいは遺伝的に出血しやすい体質である点です。

血流が悪くなっている人

血流が悪い人は、血管壁に十分な栄養が行き渡らず、血管そのものが脆くなりやすいです。健康な血管はゴムホースのような弾力があり、鍼が近づいても避ける柔軟性がありますが、硬く脆くなった血管は少しの刺激で傷つきやすく、内出血する可能性が高まります。

喫煙習慣、運動不足、慢性的な冷え性、デスクワークによる長時間の同一姿勢などは、全身の血流を悪化させる要因です。

また、加齢により血管のコラーゲンが減少することも影響します。血流が滞っている部位は、美容鍼による改善効果が期待できる箇所でもあり、同時に初回施術時の内出血しやすい箇所であることも理解しておきましょう。

内臓が不調の人

東洋医学では、皮膚は内臓の鏡と言われますが、内臓の不調は血管の強度にも影響します。

特に胃腸の機能が低下していると、食事から摂取したタンパク質やビタミンなどの栄養素を十分に吸収できず、血管を作る材料が不足してしまいます。結果として血管壁が弱くなり、出血しやすくなります。

また、過度な飲酒やストレスで肝機能が低下している場合も注意が必要です。肝臓は血液を凝固させる成分を作る役割があります。肝臓の機能が落ちると一度出血した血が止まりにくく、あざが広がりやすくなるためです。「最近疲れが取れない」「胃腸の調子が悪い」と感じている時期は、あざができやすい状態と言えます。

あざができやすい体質の人

遺伝的に血管が弱い人や、皮膚が薄い人は、内出血が起こりやすく目立ちやすい傾向にあります。

あざができやすい体質の特徴は、下記のとおりです。

  • 日常で少しぶつけただけでも青あざができる体質
  • 皮膚が薄く、血管が透けて見える色白のタイプ
  • 生理前後や妊娠中でホルモンバランスが変化している状態

女性ホルモンの影響も大きく、生理前後や妊娠中などはホルモンバランスの変化により血管が拡張したり、脆くなったりします。

あざができやすい体質の自覚がある場合は、カウンセリング時に施術者に伝えることで、鍼の太さを変えるなど配慮をしてもらえる場合があります。

美容鍼のあざは長くとも3週間ほどで治る

美容鍼によるあざは、小さな米粒大のものであれば1週間程度、大きく濃いものでも2〜3週間あれば自然に消えます。これは体内の白血球の一種であるマクロファージが、漏れ出た血液を異物として認識し、分解して吸収してくれるためです。

治りを早めるには、睡眠不足や運動不足を解消し、栄養をしっかり摂ることが大切です。逆に、喫煙やストレス、加齢による代謝低下は回復を遅らせる要因となります。

もし3週間以上経過しても色が全く変わらない、範囲が広がっている、しびれがあるといった場合は、内出血ではない恐れがあるため、皮膚科や内科の受診をおすすめします。

美容鍼後のあざをケアする方法

万が一あざができてしまった場合の対処法は、まずは冷やして炎症を抑え、その後は市販薬やクリームで保護することです。ケアする方法をそれぞれ見ていきましょう。

患部を冷やす

内出血に気づいたら、直後から24時間以内は患部を冷やすのが効果的です。冷やすことで血管を収縮させ、出血が広がるのを防ぐとともに、腫れや炎症を抑える効果があります。

具体的な冷却方法は、下記のとおりです。

  • 保冷剤や氷をタオルで包み患部にあてる
  • 10分冷やしたら10分休む
  • 腫れや熱感が引いた後は温める

氷を直接肌に当てると凍傷のリスクがあるため、必ず布越しに当てるよう注意してください。24時間以上経過して腫れや熱感が引いた後は、温めるケアに切り替えます。温めることで血流を促し、溜まった血液の吸収・分解を早めることが可能です。

市販薬を使用する

あざの治りを早めるために、市販の塗り薬を活用するのもおすすめです。特にヘパリン類似物質が配合されたクリームやローションは、血行を促進し、内出血の吸収を助ける効果が期待できます。

また、血管の修復を助けるビタミンK配合のクリームや、抗炎症作用のあるアルニカ成分が含まれたものも有効です。薬を使用する際は、清潔な手で優しく塗布し、強く擦り込まないようにしましょう。

ただし、傷口が開いている場合や、医師から処方された薬がある場合は、自己判断せずに医師や薬剤師に相談してから使用してください。

日焼け止めクリームで保護する

内出血を起こしている部分は、普段よりも皮膚が敏感になっており、紫外線によるダメージを受けやすい状態です。紫外線を浴びると、メラニン色素が過剰に生成され、シミとして残ってしまうリスクがあります。

あざが治るまでの期間は、外出時に日焼け止めクリームを塗りましょう。刺激の少ないノンケミカル処方のものや、SPF30・PA+++程度のものがおすすめです。

あざの色が黄色っぽくなってくる治りかけの時期は特に油断しがちですが、完全に消えるまでは徹底したUVケアを行うことが、跡を残さずきれいに治すための重要なポイントです。

美容鍼であざを作らないための5つの注意点

あざのリスクを最小限に抑える対策は、事前の体調管理と施術後の適切な行動です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.水分を多めにとる

体内の水分が不足すると血液がドロドロになり、血流が悪化します。血流が悪い状態の血管は柔軟性が低く、鍼の刺激で傷つきやすくなるため、意識的に水分を多く摂りましょう。

目安として1日1.5〜2リットルの水を、常温または白湯でこまめに摂取するのがおすすめです。十分な水分補給によって血液がサラサラになれば、血管の弾力性が保たれ、内出血のリスクを下げることができます。

また、施術後に水分を摂ると、尿で老廃物の排出を促すことができるため、美容鍼の効果を高められます。

2.持病やアレルギーは事前に伝える

カウンセリング時には、持病や服用している薬について施術者に伝えましょう。特に、血液をサラサラにする抗凝固薬を服用している方や、糖尿病、高血圧などの持病がある方は内出血のリスクが高まります。

事前に伝えるべき項目は、下記のとおりです。

  • 血液疾患や循環器系疾患などの持病
  • ワーファリンやバイアスピリンなどの抗凝固薬の服用
  • 金属や消毒液に対するアレルギーの有無

これらの情報を事前に共有することで、鍼灸師は使用する鍼を細くしたり、本数を調整し刺す深さを加減したりといった対応が可能です。

自己判断せず、安全のために正確な情報を共有しましょう。

3.重要なイベント直前は避ける

どんなに注意しても、内出血する可能性をゼロにはできません。結婚式や写真撮影などの外せない予定がある場合は、直前の施術は避け、2〜3週間の余裕を持ちましょう。

当日の体調や血圧によってもあざができるリスクが変わるため、直前の施術はおすすめしませんが、どうしてもイベント前に外せない場合は、以下のポイントを伝えましょう。

  • 本数を極端に減らす
  • 目立つ部位を避ける
  • 刺さない施術に変える

鍼ではなく、電気ブラシやフェイシャルマッサージなど、内出血のリスクを抑えるメニューに変更するのも検討してください。

4.施術後はメイクを控える

施術直後の肌には目に見えない微細な傷、鍼穴があり、そこから化粧品の成分が入り込むと炎症の原因になります。特に施術後は可能な限りメイクを控え、肌を休ませましょう。

施術後の肌ケアのポイントは、下記のとおりです。

  • 施術当日はノーメイク
  • 薄化粧でクレンジング時の摩擦を避ける
  • 翌日以降は低刺激なスキンケアを使用

どうしてもメイクが必要な場合は、施術から数時間空け、肌への負担が少ない製品を使用してください。翌日以降、赤みや腫れがなければ通常通りメイクをしても問題ありませんが、落とす際は優しく洗うことを心がけましょう。

5.睡眠や栄養をとる

血管を強くし、傷ついた組織を素早く修復するには、体の内側からのケアが必要です。施術前後は十分な睡眠を取り、組織修復を促す成長ホルモンの分泌を高めましょう。

積極的に摂取したい栄養素は、下記のとおりです。

栄養素働きと多く含む食材
ビタミンCコラーゲン生成を助け血管を強化する(柑橘類、ブロッコリー)
ビタミンK血液凝固を助け止血を促す(納豆、ほうれん草)
タンパク質血管壁の材料となる(肉、魚、大豆製品)

偏った食事や睡眠不足は血管を脆くします。日頃から規則正しい生活を心がける姿勢が、結果的に内出血の予防につながります。

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美容鍼のあざに関するよくある質問

美容鍼のあざについて、よくある疑問への回答をまとめました。

Q1.鍼治療であざができるのは失敗ですか?

あざができる現象自体は失敗ではありません。皮膚下の毛細血管の位置には個人差があり、外から完全に予測して避けるのは不可能なためです。

ただし、毎回広範囲にあざができる場合や、強い痛みを伴う場合は、施術方法やサロンの変更を検討しても良いでしょう。

Q2.顔のどの部分にあざができやすいですか?

特にできやすいのは、皮膚が薄く血管が密集している目の周りです。次いで、浅い位置に血管が走る額・こめかみや、細かい血管が多い鼻周辺も内出血が多い部位です。

これらの部位は美容効果が出やすい反面、内出血もしやすいため、気になる場合は事前にその部位を避けてもらうよう相談してください。

Q3.あざがあってもメイクはできますか?隠せる程度のもの?

ほとんどのあざは、コンシーラーやファンデーションで隠せる程度のものです。施術の翌日以降であれば、通常通りメイクをして問題ありません。

青っぽいあざにはオレンジ系のコンシーラー、黄色っぽいあざにはピンク系など、補色を使うと自然にカバーできます。ただし、患部を強くこすらないよう注意しましょう。

Q4.あざがある状態で次の施術を受けても大丈夫?

基本的には問題ありませんが、内出血が起きている部位は避けるのが一般的です。まだ青みが強く残っている場合や痛む場合は、その部分を避けて施術をします。

不安な場合は、あざが完全に消えてから次の予約を入れるか、施術間隔を2〜3週間に空けるようおすすめします。

まとめ|美容鍼のあざには正しいケアをして美肌を目指そう

美容鍼によるあざや内出血は、誰にでも起こりうる一時的な反応であり、決して怖いものではありません。最後に、この記事の重要ポイントをまとめます。

  • あざは失敗ではなく1〜2週間で自然に消える
  • 血行不良や栄養・睡眠不足はリスクを高める
  • 直後は冷やし落ち着いたら温める
  • 持病の申告やイベント前のスケジュール調整をする

正しい知識と対策があれば、内出血のリスクを最小限に抑えられます。

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